JECオフロードバイク試乗会で、注目のKTM、ハスクバーナの2サイクル150ccに試乗しました。
国産車でライバルになるであろう、YZ125X(おまけでYZ85L)も含めて比較してみました。
ただし、今回の検証結果は、あくまでも個人の見解です。
KTM150EXCTPI
HusqvarnaTE150i
YZ125X (サカモトワークス)
YZ85L
各車のスペックです。
KTMとハスクの2台は、エンジンは基本同じなのですが、リアサスの構造が違います。
どちらもリアショックユニットは1本なので、モノショックなのですが、ハスクはヤマハなどとも同じようなリンク式になっていますが、KTMはリンクレスになっています。 リアサス構造の違い。
また、ハスクは、シートレールとエアクリーナーボックスが樹脂一体式になっています。 そのため、エアクリーナボックスの容量が大きく確保できるため、パワーも、ハスクのほうが若干出ているという噂でした。
試乗は特設の試乗コースを2周でしましたが、ストレート部分とトレーニングコースの一部の連続コーナー部分のタイム比較をしてみました。
ストレートは、コースインしたところの左側の看板から、ストレートの終盤、右側の電柱のところまでの区間タイムを計測しています。
連続コーナーは、トレーニングコースに入ったところから、杭の位置までを計測しています。
タイム計測は、動画を再生しながらストップウォッチで計測しています。できるだけ誤差を消すため、タイムは3回計測の平均値としています。
誤差の多い測り方なので何とも言えませんが、意外や意外、ストレート、連続コーナーとも、トップタイムはYZ85Lでした。(この日、4回目の試乗なのは内緒です。)
KTM150とハスクの150がパワー感ではまさっていましたが、ちょっとびびっていたかも。
KTMとハスクの比較では、ハスクの方が好タイムになっています。同じエンジンですが、ハスクの方がパワーが出ているということなのかもしれません。
YZ125Xは、スムーズに回るエンジンという印象でしたので、ストレートではスピードに乗せやすい感じでした。
サカモトワークスのサスペンションモディファイの効果も出ているかもしれません。
YZ85Lはホイールベースが短く、小回りが利くのと、2019年モデルから、以前のモデルに比べ、より中低速がアップしていますので、その点も効いているようです。 私が、このサイズに普段乗っているのもあるかもしれません。
連続コーナーは、KTMとハスクでは、KTMの方が好タイムです。
乗っている感じも、KTMの方が扱いやすいように感じました。 シート高はハスクの方が10mm低いので、ハスクの足つきが良く、高評価をされている方もおられます。
YZ125Xは、排気量は少しすくないですが、スムーズに走れるという印象でした。 ただし、YZ85L以外は足が届かないので、足場が悪いところで止まってしまうとヤバいです。
KTMとハスクはセル付ですので、その面では、この2車はまだ、なんとかなると思わせてくれます。 YZ125Xでエンストすると、場所によっては非常につらいです。
意外に、区間タイムでは、YZ85LやYZ125Xが好タイムであったりしましたが、この2台は、競技専用車ですので、原則、ナンバー登録できません。また、エンジンオイルも混合式ですので、使い勝手が制限されます。
一方、KTMとハスクは、ナンバー取得可能で、エンジンオイルも分離給油式ですので、公道を使用するエンデューロだけでなく、普段使いも可能であるところはメリットが大きいです。 価格はやや高いですが、その価値はあるというところでしょうか。
KTMとハスクの比較では、ハスクがリンク式のリアサスとなっており、こちらを注目していたのですが、KTMのリンクレスも違和感なく乗れ、どちらかというと、KTMの方が好印象でした。リンクレスの場合、岩場、丸太等でのヒットの心配が少ないのもメリットです。
YZ85Lが意外と好タイムでしたので、こちらも改めて、評価をし直しました。 ただし、私が乗っても、シッティングした時にシートが低いと感じました。 ハイシート等で調整すれば、しっくり来るかもしれません。 ただし、試乗して、一番疲れたのは YZ85Lでした。(笑)
車種によって、個性は違いますが、最新のマシンは非常に乗りやすく、かつ、早いということが実感できました。 個人的には、新車に手を出すことはまだできませんが、自分のマシンのサスペンションのセットアップの方向性が間違っていなかったことが確認できたりもでき、有意義な試乗会でした。
車種によって、個性は違いますが、最新のマシンは非常に乗りやすく、かつ、早いということが実感できました。 個人的には、新車に手を出すことはまだできませんが、自分のマシンのサスペンションのセットアップの方向性が間違っていなかったことが確認できたました。
なお、今回の検証結果は、あくまでも個人の見解です。 最新のエンデューロマシンでタイムが出ていないのも、私がへたくそ故ですので、その点はご容赦ください。
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